メトロに乗って

 10, 2013 07:47
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私にしては珍しく
久々邦画を見ました
心に響く映画だったので書き留めておきます
2006年に上映された
『メトロに乗って』
(詳しいストーリーはこちら↑)

お金持ちの家に育つ3人の息子
父親(大沢たかお)はとても厳格で
いきなり母親を殴るシーンから始まる
もちろんそんな姿を見ながら育った息子達は
父親がどんなにお金持ちで有名でも尊敬するはずもない

大人になった2男(堤真一)は
父親と戸籍もはずし母親の旧姓を名のり
父親とはきっぱりと縁を切る
結婚して家庭を持つが
妻にも子供にもそっけなく不倫までして
いつのまにか優しさもない父親そっくりの性格になっていた

でもある日、時空を超えて父親の過去を見ることになる
戦争で満州に送られ生還して帰るが
その後も苦労してなんとか這い上がる姿を見る
戦争に行く前は
夢と希望を持った純粋な青年だったことも知る
そんな父親を見て
やっと少しずつ父親を許すことができる
そして自分の息子にも目を向けられるようになって
自分の問題からも抜け出していく

戦争が人を変える
無差別に人を殺し想像もできない恐怖の中生き延びて帰り
その後も必死で貧し日本を立て直していく
それは平和な日本で育った子供には想像もできない苦労であろう
でもそんな苦労を知らずに育った子供には
なぜ父親がそんなに冷酷な態度を取るのか理解できない
理解できない矛盾を抱えたままだと大人になっても生きるのが苦しい
苦しいまま子供を生むとその子供も理解できない苦しみを抱える
そしてその苦しみは連鎖していく
そんな生きづらい大人は今の世の中にたくさんいる
それは戦争の苦しみが現代にも続いていると言っても過言ではないと私は思う

この映画も、息子が父親の過去を見ることができたから許せた
父親は苦しみを一人で抱え込まずに家族にも打ち明けたっていいんだ
親子関係がうまくいかない人達は
もっと親子で苦しみを打ち明け合っていいんだ
理解し合うまで何度ぶつかってもいいんだ
家族なんだから
母親を殴ったり子供に八つ当たりしたままではいけない
戦争は人間が絶対にしてはならない行為だったんだ
戦争映画を見るといつもそう感じる
そして今の平和な日本を築き上げた
戦後の大人達に改めて感謝したくなる
大沢たかおと堤真一の演技がとてもいい映画でした
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